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2005年09月27日

Perl/CGI本 感想リスト

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 気まぐれでPerl本の感想リストを書いてみます。

 すいません、いきなりですが一番肝心のラクダ本読んでいません。というわけで、読んだ範囲で。


「初めてのPerl」 ランダル・L. シュワルツ オライリージャパン
 買いましょう。
 Perl本には「一週間でできる!」「すぐわかる!」的なものが多いですが、世の中そんなに甘いものではありません。とりあえず動くサンプルスクリプトが手に入れば良いならそれでも結構ですが、まるで応用がききませんし、第一面白くないじゃないですか。
 というわけで、Perlを基本から深く理解したいならまずこの本です。
 Perlをちょっと齧っている人なら、まったく見たことも聞いたこともない、という内容はあまりないかもしれませんが、「なんとなく動くから」で使っているものを本質から理解する手助けになります(わたしはあまり理解していませんが・・)
 ちなみにこのシュワルツ先生、語り口調も素晴らしいです。「お勉強」ではなく読み物としても十分楽しめます。「スターシップ演算子」のエピソードなど、心温まります。註も最高。
 レファレンスとしてはあまり使いやすくありませんが、そういう本は他にいくらでもありますし、第一webで探す方が早いですから、問題ないでしょう。
 まぁ定番中の定番ですから、とりあえず手元に置いておいて損はありません。


「続・初めてのPerl Perlオブジェクト、リファレンス、モジュール」 ランダル・L. シュワルツ オライリージャパン
 「初めてのPerl」の続編です。
 自分でモジュールを作る気などサラサラない人でも、おおよその仕組みくらいは知っておくべきです。ほとんどの部分はめちゃくちゃ高度というわけではなく、読みにくくもないです。特にレファレンスに関する基本的説明は非常に平易ですっと入ってきました。
 ただオブジェクト指向に関するたとえは、ちょっと面白く書かれ過ぎていて頭の固い初心者にはわかりにくいかもしれません。これくらいのユーモアはいつでも楽しめる心の余裕を持ちたいものですけれど。


「入門Perl DBI」 アリゲータ・デカルト ティム・バンス オライリージャパン
 Perlのデータベースインターフェイスの本です。
 普通に「とりあえずDBI使えればいいや」というなら、web上のある情報だけでも足りてしまいます(それを言ったら大抵の用は足りるのですが・・)。まるまる一冊本を割くほどでもないかもしれません。
 よく使われるDBIの用法を知るというよりは、Perlとデータベースについて広く深く考えるための本です。ODBCとDBIの比較の章など、著者自ら「データベースマニア向け」と書いていますが、意欲と興味のあるヒトにはぴったりです。
 また「データベースって?」という初心者にも決して冷たくありません。というより、最初の部分の説明はかなり丁寧で、少しでもデータベースプログラミングをかじっているとうっとうしいくらいではないかと思います。ただこの「DBI以前」の部分をきっちり説明してくれているものはあまり見かけないので、わたしとしては大変ためになりました。
 正直「付録が長すぎるよっ」と思ったのですが、この付録がいつか活躍する予感(多分悪い予感w)がするので、大切に本棚に飾っておきます。


「Perl/CGI辞典」 坂下夕里 翔泳社
 普通のPerl/CGI本。「なんか会社に転がってた」というヒトも多いのではないでしょうか。
 関数の名前を度忘れして検索もかけられないよ!という時、パッと引けて便利です。わたしはよく引数の順番がわからなくなるので、結構お世話になっています(笑)。サンプルスクリプトは古いと思いますが、もしかすると今の版では入れ替えられているのかもしれません。


「CGIプログラミング」 スコット・グーリッジ ガンザー・バージニックス シシャ・ガンダヴァラム オライリージャパン
 「とりあえず掲示板があればいいや」というヒトには必要ありません。これまたCGIというものを深く理解するための本です。主なHTTPヘッダから丁寧に解説してくれています。
 CGIと真面目にお付き合いしていこう、という方は教養として目を通して良いと思いますが、日本のwebプログラマが必ず苦しめられる文字コード問題について当然ながら実践的なことは何一つ触れてくれていません。


「Spidering hacks」 Kevin Hemenway , Tara Calishain オライリージャパン
 純粋なPerl本ではないですが、上の「CGIプログラミング」で触れていないと言った文字コード問題、この本の巻末に訳者がつけてくれている解説が非常に役に立ちます。web上にも情報がありますが、書籍でこれだけ簡潔かつわかりやすく書いてくれているものは見かけませんし、内容も面白ければ訳もとても良いので、かなりおススメです。


「MySQLコマンドブック」 ソフトバンク
 Perl本ではないですが、深く関係するということで。
 これ、Amazonのレビューでこき下ろされていたのですが、そんなに悪い本ではないですよ。わたしは結構使っています。
 確かに中途半端です。SQLのレファレンス本なら他にもっと詳しいものや定番のものもあります。
 ただ逆に言えば、インストールの仕方から基本のパターンまで一通り抑えてくれている、という意味では便利は良いです。純粋なSQL本だとmySQLプロパーの「基本だけれどそれがわからないと先にすすめない」的なマメ知識がないですし。上でオライリー本を薦めている理由と反対になってしまいますが・・。
 「これからmySQLインストールします」というヒトが何かSQL本を探しているなら、一番ぴったりです。
 ただしmySQL4.1xは個人的におススメしません。この本は4.1xを前提にしていますが、わたしは辛酸を舐めました。4.0xで十分だと思います。
 サンプルスクリプトはめちゃくちゃ基本だけです。
 

「TCP/IPの教科書」 Kenji Aiko データハウス
 これまたPerl本ではないのですが、あまりに名著なのでついでに触れておきます。
 TCP/IP本も掃いて捨てるほど出ていますが、どれもこれも変な例え話ばかりでちっとも身につきません。
 この本は具体的に「流れているパケットはこう」「スクリプトで書くとこう」と、一つ一つ確認していってくれます。変な抽象論を振り回さず、非常に質実剛健でストンと落ちてきます。
 TCP/IPやコンピュータの話に限ったことではないですが、ざっくりまとめようとするとかえってわかりにくくなる、ということが世の中にはしばしばあります。昔歴史の先生が「歴史は細かいところまでやるからわかるんだ。歴史は出来事の連続なのだから、覚えるのが大変だからといって細かいところをはしょったら、かえってつながりが見えずに難しくなる」ということをおっしゃっていたのですが、本当に本当にその通りだと思います。


「今夜わかるHTTP」 上野宣 翔泳社
 上でイイ話をしておいていきなりチャラい本ですいません。もう、表紙からしておちゃらけています。
 でもわたしには結構わかりやすかったです。タイトルに「HTTP」が入っている本も少ないですし、しかも普通にPerl/CGIを組むときに気になるのってHTTPのレベルまでじゃないですか。ざっと目を通して損はないです。「あんなヘッダフィールドがあったなぁ」と必要なときに思い出すキッカケ程度になれば良いと思っています。
 ちなみにイラストのサーバーさんがわたしは大好きです。かっちょいいオバチャンです。あんな風に歳をとりたいものです(笑)。

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