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2006年03月20日

可能性としての防振ゴム

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 お友達と東急ハンズに遊びに行ったときのことです。

可能性としての防振ゴム

 コイツに心惹かれました。
 画像ではなんだかわからないでしょう。これでもかなり頑張って判別できるように撮ったのですが、ゴムだかシリコンだかの板です。
 タイトルでは「防振ゴム」としましたが、別段「防振ゴム」と商品名が付けられているわけではなく、単に材料として売られているだけで、使い方によっては「防振ゴム」にもなるかな、といった製品です。

 なんというかですね、「可能性だけの人」って感じがするじゃないですか。

 「可能性」。
 イイ響きですね。
 響きだけはイイですね。
 でもね・・・

 可能性だけじゃどうしようもないですよ。
 非常におこがましいことを書かせていただくと、わたしは平均的日本国民に比べると結構イロイロ器用な方で、比較的才能には恵まれて世に出た気がします。
 協調性はゼロでしたが、子供の頃から学習スピードはズバ抜けていて、お勉強の類なら大抵は学年ナンバーワンでした。しかも学校のカリキュラムについては、小学校卒業くらいまで、「勉強した」という記憶がありません。塾通いをしていたせいもありますが、勉強なんてやらないでもできたのです。イヤなヤツです(笑)。
 でもですね、大概はロクな育ち方をしないんですよ、この手の「神童」は。
 「ハタチすぎたらタダの人」とはよく言ったもので、二十五を過ぎると普通以下になっていました(笑)。

 「神童」なんて小学校に一人くらいずついるわけで、全国的に見れば「神童」クラスの子供なんて掃いて捨てるほどありふれています。
 なんであれその中で「特殊な才能」を発揮して、その道で食べていく、というのは尋常なことではないでしょう。エリートの中のそのまたエリートでなければ不可能で、たいていは「村の神童」で終わりです。
 で、それだけだったら良いのですが、なまじ「神童」と持ち上げられたことのある人間というのは、どこかで「わたしには特別な才能があるハズ」という幻想が捨てられなくなってしまうものです。何をやるにしても「要領の良いキメ方」「英雄的な勝ち方」ばかり狙って、地味な努力を軽んじてしまう傾向があります。しかも子供の頃にチヤホヤされたせいで打たれ弱く、雑草のようなたくましさにかけています。
 その結果、一定の年齢に達する頃には、たくましくコツコツ(能率の悪い)努力をしてきた凡人にも勝てなくなってしまう、というのはよくある話です。
 いやほんと、可能性だけじゃどうしようもないですよ。
 可能性が百個あっても、モノにできなければゼロですから。
 逆に一個しかなくても、それで生きていけるなら一人前ですよ。


 でもね、でもですね、その「何の役にも立たない可能性」それ自体が結構魅力的に見えてしまうこともあるんですよねぇ。
 「何の役に立つのかさっぱりわからない教養的知識」とか。
 このゴムもそうです。
 イロイロ便利そうなんですけれど、結局具体的になんに使うのかはサッパリです。イメージもできません。
 でも何かできそうです。
 できそうな予感だけが遍在しています。
 あぁ、このドキドキ感。ムダに思わせぶりな感じ。
 十得ナイフっぽくて、どうしようもなく心惹かれます。
 爪切りもナイフも、どれ一つとっても「スペシャリスト」には勝てないのですが、そのダメっぽさを一つ身体に全部背負っているところがなんともブルースなんですよねぇ。


 可能性だけじゃどうしようもありません。それが現実です。
 でもね・・・可能性だけのゴミ人間でも、「可能性だけっぷり」それ自体というか、実存のはかなさがむき出しになっている感じだけは、真正なんじゃないですかね。
 いや、いいわけです。
 こんなゴム製品に感情移入している時点で社会人失格ですよ。


 それでもスイスアーミーナイフ、毎日持ち歩いてるんですよね、わたし・・・もちろん一度も使ったことないですが。


防振ゴム 防振ゴム

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