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2006年03月30日

ニコチン置換療法と『禁煙セラピー』

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 今回の禁煙では二コレットを使いました。

ニコレットで禁煙

 二コレットについては是々非々の意見があると思います。

 『禁煙セラピー』のアレン・カーなどは反ニコチン置換療法の急先鋒で、「タバコをやめるのにニコチンを使うとは何事ぞ」と主張しています。
 別段わたしは、ニコチン置換療法について良いとも悪いとも思っていません。
 単にちょっとでも楽をしたい一心から、二コレットを使っただけの話です。
 一方で「せっかくやめるのだからニコチン完全遮断」という気持ちも理解できます。実際、一切のニコチンを断った方が、より早く体からニコチンが抜け切るのではないかと思います。
 ただニコチンが依存性の高い物質であり、この依存から抜けるのに置換療法が一定の有効性を備えている、というのは良くも悪くも単なる事実です。メリット・デメリットを鑑み、自分に合った方法を選べば良いことでしょう。

 アレン・カーをはじめとする「ニコチン置換療法反対派」の批判が苛烈であることには、これが科学的明証性を備えた事実であるか否か、といった議論とは別のところに焦点があります。
 『禁煙セラピー』というのは一種の洗脳本です。わたしたちはタバコカルチャーに大いにマインドコントロールされているのですが、これを逆洗脳で払い落とそう、というのが『禁煙セラピー』の戦略です。洗脳も逆洗脳も強い信念と刷り込みが必須であり、これを貫徹するには「ニコチン絶対ダメ」という一種の潔癖主義が必要だったのでしょう。

 こう言ったからといって、別にわたしは逆洗脳を否定しようというのではありません。
 洗脳だろうがなんだろうが「タバコをやめる」という目的さえ全うできれば立派なメソッドです。もし安全かつ楽にニコチンから離脱できるのなら、置換療法よりド根性より有用でしょう。
 わたしの知人でも『禁煙セラピー』でタバコをやめられた方がいますし、その威力を否定する気はさらさらありません。残念ながらわたしはダメでしたが、これだけ裏読みしている性格歪んだわたしに対してすら、かなりの影響力がありました。お値段的にも二コレットよりずっと割安ですから(笑)、心の素直な方は是非こちらで挑戦してみてください。元気玉と一緒で、善良な心の持ち主にはよく効きます。
 アレン・カー支持者の中には、「禁煙セラピーは洗脳なんかじゃない!」とお怒りの方もいらっしゃるかもしれません。それならそれでもOKです。別にどうとらえようと、それでタバコがやめられているのなら、ニコチンと戦う同士として、その信念を否定する気はまったくありません。わたしとしては「洗脳」という言葉に全然マイナスイメージを込めていないのですが、これが生理的に受け付けないようであれば、どんな表現でも結構でしょう。
 また「禁煙は我慢ではない、喫煙週間がなければそもそもタバコを吸う必要がないのだから、何も我慢しないで良いのだ」「禁煙は何かを失うことではなく、『常にタバコがないと不安』な状態から脱却することだ」といった考え方は、しっかり吸収させて頂きました。これはまったく事実だと思いますし(つまりラッキーなことに、「まったく事実」としか思えないほど見事にわたしは洗脳されている)、今回の禁煙でも心の支えになりました。

 ただ個人的には、やはり置換療法をお勧めしておきたいです。自分がコレでうまくいきましたから。
 アレン・カーの信者でなくても、ニコチン置換療法には矛盾や嘘臭さを感じるヒトが少なくないでしょう。確かにニコチンガムでもニコチンはニコチンです。
 それでも、まずは喫煙という習慣を取り除くことが第一です。「紙巻タバコによる吸引」は、数あるドラッグの摂取方法の中でもずば抜けて脳への到達が速い手段です。非常に「ガツン」ときてしまうわけで、「タバコ>キモチイイ」回路がぎゅんぎゅん強化されていきますし、吸収速度が速ければ同じ量でも脳への影響が違います。
 またニコレットの「一粒ニコチン2mg」「1日20本程度の喫煙量なら4-6個から漸次減少」という使用方法を見て、「1mgのタバコ(ニコチン0.1mg)を吸っているのに余計強くなるんじゃないか」と不安になる方もいらっしゃいます。わたしもそうでした。
 しかしタバコの「ニコチン0.1mg」という表記は、人工喫煙装置による測定結果です。タバコ一本には「重さ」にかかわらず10~20mgのニコチンが含まれているいて、フィルタや空気穴の工夫で吸引量を減少させているのです。
 しかもこの吸引量、軽いタバコになると意識できないレベルでより強く吸うようになり、結果的に近いニコチン摂取量が達成されてしまうことが良く知られています。さらにこの「人工喫煙装置」を調べてみたところ、ちょっとびっくりするような測定条件でした。

標準喫煙条件
吸煙容量:1服について35ml
吸煙時間:1服について2秒間
吸煙頻度:1分間に1服
吸殻の長さ:フィルターの有無にかかわらず30mm

 1分間に1服、1服について2秒間。
 そんなのんびりした吸い方、まずしませんよ。ほとんど灰皿で勝手に燃えているだけじゃないですか。
 正しいやり方でニコチンガムやニコチンパッチを使用すれば、タバコより多くニコチンを摂取してしまう、ということはまずあり得ません。ニコレットの場合、普通のガムのように噛んでしまうと結構ピリッとくるので「うわ、すごいニコチン」と思うかもしれませんが、タバコの方が余程過激です。

 さらに言えば、数百種類あると言われるタバコ含有の有害物質のうち、ニコチンガムに含まれているのはニコチンだけです。
 ニコチン自体ももちろん有害ですが、癌の原因等はほとんどがいわゆる「タール」の方と言われています。
 百歩譲ってニコチンの量が変わらないとしても、そのほかの有害物質はすべてシャットアウトできるのです。
 わたしの知人で、ものすごいヘビースモーカーからニコチンパッチで禁煙成功された方がいらっしゃるのですが、このヒトがはじめたときは「いっそ一生ニコチンパッチを使っていてもいい、タバコよりはマシだ」と考えたそうです。この発想にはわたしも相当助けられました。
 値段で比較しても、タバコに比べて極端に高いというほどではありません。「ニコレット中毒上等!」くらいのつもりで乗り換えたら良いのです。

 タールがないと、肺ガンリスクが大幅低減するだけではありません。
 個人的にタバコを吸っていて辛かったことの一つが「歯が汚れる」「歯周病リスクが高まる」だったのですが、歯が全然茶色くならなくなります。
 これはもう、とてもとてもうれしかったです。
 以前に歯科関係の仕事をしていて、タバコがいかに歯や口腔に有害か、ということはよく知っていました。三ヶ月に一度はクリーニングを受けているのですが、その度に自分の歯の汚さが恥ずかしく、衛生士さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
 今回の禁煙では、禁煙開始直前に徹底してクリーニングしてもらってきました。
 歯がきれいになると「せっかくきれいになった歯を汚さないぞ!」という気持ちになります。新車のシートにビニールをかけて乗っているみたいでちょっとセコいのですが、ポジティヴなイメージは一個でも多いほうが禁煙も楽になります。
 禁煙を考えていて、歯科から足が遠のいてしまっている方は、是非一度診療に訪れてみてください。
 言うまでもなく、別に虫歯じゃなくても歯医者さんにはどんどん行ってOKです。虫歯・歯周病になってからでは遅すぎます(「良い歯医者さんの探し方」参照)。
 普段歯磨きに自信があるヒトだとしても、自分の歯の汚さをイヤというほど思い知らされます。口をゆすいだときに後から後から出てくる茶色い汚液を見ると「もうタバコやめよう・・」という気持ちにもなります。
 これを機会に定期的に予防診療を受ければ、歯周病も予防できて一石二鳥です。生涯の総合的な医療コストも、癌と歯周病で二倍お得になることでしょう。

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