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2007年04月15日

電車で聞く音楽、ファンクなエレクトロニカ、わたしが梯子だった頃

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 前回に引き続き私信より転載。割と普通に「音楽の感想」なものをセレクト。

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INO Hidefumi / Satisfaction

 アンビエント&エロ。確かにHerbert的ポジションですね。
 ただ、おそらく作家のスタンス的にはHerbertと全然違うのだと思う。結果的に似た使い方をできる楽曲にはなっているけれど、Herbertはたぶん泣かせようと思っていない。この人は割りと露骨に演出している。
 その分Herberほど深みはないとも言えるし、お気楽に聞けるとも言える。
 最近部屋で寝る前に聞いています。丁度良いです。


Kaito / Hundred Million Light Years

 自分でかなり意外なのだけれど、今電車の中で一番聞いているのがコレ。
 こういう楽曲って、O君の好みでかつわたしのツボからはちょっと外れる、という認識だったのだけれど、わたしが変わってきたのか、このアルバムが秀逸なのか。
 最初に聞いたときはそれほどキャッチーに思えなかったのだけれど、繰り返しに耐える作りこみがあるような気がする。というか、今ではなぜこれがキャッチーに聞こえなかったのかわかりません。キャッチーやん。
 沈んでいく感じにならないのが非常に助かるです。
 Herbertは必殺だけれど、非常にエネルギーも使うので、気軽にかけられないところがある。

 わたしを含めかなり多くの人にとって、音楽の重要な役割の一つが「防衛」でしょう。電車に乗る時遮断する道具(ヘッドホンなしで電車に乗ってる人って、どういう仕組みになってるの?)。
 そのためにはあまり「難しい曲」では困るし、同時に一定の「攻撃性」もあった方が良いのです。
 カッコつけてトゲを外へ張り出す感じ。ただ内側はある程度ホンワカできる。この辺のバランスが大事。
 具体的にどういう曲になるかは個人により様々だろうけれど、極私的要件を満たしている気がします。
 一曲目は立ち上がりが遅いので防衛には不向き。電車に乗ったら二曲目からスタートやね(笑)。


Da Damn Phreak Noize Phunk / Electric Crate Digger

 ファンク。かなりツボです。
 このアルバムが、というより、こういう「ファンクなエレクトロニカ」が好き。
エレクトロニカについて自分の好みというのを分析してみると、一つはアンビエント&エロな方向(Herbertな)、もう一つはファンクな方向、というのがある。アゲアゲなリミックスとかも好き。ただ、最近割りと「テクノ」な感じの四つ打ちなどもキマるようになってきて、少し変わってきた気はする。
 ベース確かにいいねぇ。アルバム後半でややファンキー度が落ちてしまうのが惜しい。まぁあれはあれで良いのだけれど。

Herbie Hancock / Head Hunters

 高校生の頃、この辺のハービー・ハンコックを聞いていました。イヤなガキです。
 Sound Systemとか、今でもどっかにテープ(!)があるかも。高校の頃ジャズ・フュージョンが好きで、だいぶ影響受けた。今ファンクとかソウルの匂いのするエレクトロニカが好きなのは、その辺を引きずっているのかもしれない。
 ただ、今はどちらかというと彼のスタンダードな演奏が聞きたい。わたしが歳を取ったのか、こういう楽曲が「時期的」なもので古びてしまうのか、よくわからないけれど。
 このアルバムがすごい力を持っていることは感じるし、また今でも楽しめるのだけれど、ツカミの1曲目とかは狙ってる感じにちょっと引いてしまうところもある。好きなのは3曲目。ルパンっぽいけど、テンポが速くなってからが特に好き。
 ハービーのリズムは遅れてくる感じが面白い。チック・コリアとは対照的。

 どうでもいいけど、ハービーって創価学会員なんだね。知らなかった。ちょっと衝撃。
 創価学会についてまったく良いイメージがないけれど、わたしが直接知っている創価学会員はみないい人ばかりで、判断が迷う。
 イデオロギー・思想信条というものと、個々人の印象がまったく入れ替わる、ということがよくある。
 最近「保守主義者の方がリベラルより気前がよく、個人による献金額も大きい」というリベラル派研究者(!)による調査結果を目にしたけれど「そうだろうな」と思う。わたし自身、割とリベラル寄りの洗脳を受けて育ったけれど(血筋的には超反動だけれど、その後の反発の方が大きい)、わたしを見れば「リベラルって口ばっかり」なのは明らか(笑)。
 知っているアメリカ人にはいい人が多いけれど、アメリカのやっていることは好きになれない。
 中国の思想はすごいけれど、知り合いの中国人にはロクなのがいない。


I Am Robot And Proud / Catch & Spring Summer Autumn Winter

 わたしにとっては比較的敷居が高いタイプ。「ピコピコ感」が前に出ていると最初は入れない。ファンクなものか、アンビエント・エロなものだとすんなり行くのだけれど、黒人の血が混ざっていないエレクトロニカはとっつきにくい。
 4曲目が聞きやすい。そして4曲目から聞き始めると、この曲が終わる頃には洗脳されていて、そのままアルバム一周してしまう。
催眠術っぽいね。
 いきなり「あなたは梯子です」ではかからないけれど、「子供です」くらいから徐々に持っていけば梯子でもテーブルでもなれるかな、みたいな。
 いや、何気に思いついた比喩だったけれど、実は適切かもしれない。音楽ってそもそも催眠みたいなものだし、ほとんどパラレルに成り立っているんじゃないかな。
 そして、どうせなら子供じゃなくて梯子になりたい。わたしがまだ梯子だった頃。


AOKI takamasa / PARABOLICA

 上と同じく個人的にややとっつきにくいのだけれど、なぜかこれまた同じく4曲目からだと入っていける。4曲目に何かあるのか。
 ちなみに最近のR&Bのアルバムは4曲目がエロいバラードという法則がある。
 昔は3曲目くらいだったのだけれど、最近ツカミ系の曲が増えたり1曲目にイントロダクションみたいなトラックが入ったりで4曲目に来ることが多い。


Clark / Body Riddle

 Hundred Million Light Yearsと同じく、わたしとしてはちょっと意外に、よく電車で聞いています。
 Kaitoより暗いので、攻撃的になりすぎるところに注意。
 というか、ちょっと昔に趣味が戻っているのかな? 黒人の血が入っていないものが辛くなっていたのだけれど、最近ちょっと余裕が出てきたというか、インテリくさいものにも耐えられるようになってきた。
 欲深い。


V.A. / Compact Vinyl 3

 コレ、いいじゃないですか。
 いかにもCISICOのコンピ。楽だし割りと何も考えずに電車で聞いたりしてます。

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