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2005年05月29日

死んだも同然だから生きられる

 「あんまり死ぬのを怖がってると、死にたくなっちゃうんだよ」。
 確か北野武『ソナチネ』の中のセリフだ。
 これほど的確に神経症者の構造を言い当てている言葉も珍しい。

 神経症者(つまり普通の人)は、本当に死んでしまわないために、死にそうな理由を様々に作り上げて防衛する。
 「死んだも同然」であればわざわざ死ぬ必要がなくなるからだ。
 それゆえ、彼らが「治る」、あるいは症状を移行させるには、簡単な事実を一つ思い知らされるだけで良い。
 つまり、わざわざ「死んだも同然」を作り出さなくても、生きているということは既に「死んだも同然」であるということを。

 尤も、これを思い知るのは誰にとっても簡単なことではないが。

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