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2005年08月28日

複雑な機械・欲望・取扱説明書

 時間ができると、アンカーが緩んで「本当のこと」が見えてしまう。
 ダミーに打ち込んでいた杭の向こうに、何がぶら下がっていたのか思い出してしまう。

 世界はシンプルで、欲望が回る中心点も明らかだ。

「わたしを利用してください」。

 もっとあからさまに言おうか。

「わたしの身体を利用してください」。

 問題は、それをどうやって利用するのか、わたし自身にもわからないということだ。おそらくは誰にとっても、そのモノの使い方はわからない。預かり物の複雑な機械には、取扱説明書がついてこなかった。

 だから欲望はぽっかり空いた穴の周囲を巡るしかない。その届かなさ、その何もなさを隠すために、さまざまなアンカーを使う。

 たとえば、食べて吐いてみる。
 たとえば、お金を貯めてみる。

この記事のカテゴリはカキツケ


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