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2006年02月27日

唯一の現実

 王子と従者と熊における唯一の現実は熊だ。
 しかし、熊は現れない。
 少なくとも王子や従者の考える「現実」の中には現れない。

 ただ熊を巡るイメージと語らいだけがある。それは現実ではなく、現実の周囲を回るものであり、淵であり、つまりはそこが性感帯というわけだ。

 現実が現れるのは世界の終点だが、そこはイメージの及ばぬ点であり、熊は永遠に現れない(現れたが最後)。
 王子も従者も熊を知らないが、ただ違うのは、王子は従者なら熊のことを知っているだろうと考え、彼に導きを頼っていることだ。

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