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2006年04月16日

語り継がれる罪

 必要だからこそ呼び出されたのかと思えば、足りないのは別のものだった。
 まったくの役不足だったというわけだ。
 では退場すれば良しかというと、これもまた禁じられている。
 というのも、正にこの召還という既成事実により、「向こう側」の事情が変化しているからだ。
 行われているのは、一度獲得された予算の維持である。供給のために作り出された需要により、既に退路は断たれている。
 そのため、呼び出された者には、呼び出しによって捏造された「呼び出し元」に向かい、様々なダンス、様々なポーズにより、自らの相応しさを訴えるより他に道が残されていない。
 ここには明らかに一つの詐欺がある。
 詐欺を詐欺と知り続けるためには、法による保護が必要になる。
 この法が最大の罪として禁じるものこそ、この詐欺の告発であるのは、言うまでもない。だからこそ、告発=退場は「語り継がれる」最も美しい罪なのだ。

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