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2007年04月19日

背中を愛する、生まれなかった子供

 背中には一度も生まれなかった子供が張り付いている。
 水子の表象は適切だが、その子はわたしたちすべての背中に張り付いた<失われたわたし>だ。
 かつて<わたし>であったもの(モノ)、それは一度も物語の中には登場していない。なぜなら、そのモノから切り離されることで、わたしたちは物語ることを始めたからだ。

 あなたを愛する人はあなたの背中を愛する。
 あなたはあなたの背中を見ることができないが、そこに穿たれたモノの領域だけが、あなたと絶対的第三者を仲立ちしている。

この記事のカテゴリはカキツケ


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